くぼじゅんすてーしょん

~のんびり営業マンの日常~

【文学部志望必見!】大学時代の勉強について

 

 

どうも、くぼじゅんです。

 

今日は大学時代の勉強について書いていきます。

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僕は都内の大学の文学部に通っていました。

文学部の中でも、私が在籍していたのは日本文学を専門とする

学部でした。

もし大学で文学を研究したいという方がいれば参考にしてください。

 

●全く興味がなかった文学

 

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僕は大学に入学するまで、文学を研究するということがどういうことか

全く分かっていませんでした。

 

文学部って作者の気持ちとか考えてるんでしょ?w

 

僕自身もよく分かっていませんでしたが、親にもこんな風に煽られました笑

正直、1,2年生の時はただ講義を聴いているだけで、研究らしいことは

何一つしていませんでした。

 

大学3年生くらいから、まともに研究を始めました。

 

●文学研究とは

 

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一首、歌を紹介します。

 想像しながら読んでみてください。

 

道の辺の 茨の末に 這ほ豆の 

 絡まる君を 別れか行かむ —『万葉集』巻二十 四三五二 —

 

読み方 みちのべの うまらのうれに はほまめの

    からまるきみを わかれかゆかむ

 

現代語訳 道端の茨の先端に蔓を這わせている豆のように

     絡まっている君と別れて行くのだろうか

 

現代語訳でも、何を詠んでいるのか分からないですよね。

疑問点をまとめてみました。

 

①君って誰?そもそも誰が詠んでるの?

②「茨」は「いばら」って読むんじゃないの?

③どこへ行くの?

 

などなど、疑問が絶えません。

 

簡単に言うと、これらの疑問に仮説を立てて根拠づけて論じていくことが文学研究です。

 

●歌の解説

 

文学の研究の仕方が分かったところで、実際にこの歌を研究してみましょう!

 

そもそも誰が詠んでるの?

 

実はこれ、簡単に分かるんです。

 

この歌は万葉集という日本最古の和歌集の4352番目に載せられている歌です。

…そんなに多くの歌が載ってるのか。と思う方は多いと思います。

 

『万葉集』は全部で1巻~20巻まであり、歌の数は4516首です。

 

この歌の左注には次のように書いてあります。

「右の一首、天羽郡(あまはのこおり)上丁(かみつよぼろ)丈部鳥(はせつかべのとり)」

現代語訳 右の歌は天羽郡の上丁の丈部鳥

 

このように作者が注として書かれているんです!

 

②「茨」は「いばら」って読むんじゃないの?

 

続いて読み方の問題です。

現在は「茨」は「いばら」って読んでますよね。茨城県とか。

しかし昔は読み方が違ったようです。

なぜわかったか?それは『万葉集』の原文が全て漢字で書かれているからです!

 

この歌の原文を載せてみます。

「美知乃倍乃 宇万良能宇礼尓 波保麻米乃 可良麻流伎美乎 波可礼加由加牟」

みちのべの うまらのうれに はほまめの からまるきみを はかれかゆかむ

 

昔の暴走族が「よろしく!」を「夜露死苦!」と書いていたように、

『万葉集』も音に漢字をあてて書かれています。

 

最初は難しいですが、慣れれば漢字の原文だけである程度意味が分かるように

なりますよ笑

 

ここでは「茨」は「宇万良」と書かれていますね。

実は「宇万良」の記載は多くあり、『万葉集』やそれより前に書かれた『日本書紀』

にも例があります。

このように過去の用例を持ち出して、根拠づけて論じることもできますね。

 

③どこへ行くの?

 

これも実は『万葉集』の中にヒントがあります。

結論から言うとこの作者は、防人として国を守るために任地へ行きます。

 

この歌の前後にはこの歌が防人によって詠まれたこと、防人の任地へ引率する者が

歌を書き留めたこと、そして防人の任地までもが記されています。

…もちろん全部漢字で笑

 

左注の「上丁」とは防人の階級です。

 

疑問点を整理して、もう一度歌を見てみましょう。

 

誰が詠んだ?→防人の丈部鳥さん

どこに行く?→防人の任地

 

状況を踏まえて少し分かりやすく訳してみましょう。

 

道の辺の 茨の末に 這ほ豆の 絡まる君を 別れか行かむ

 

現代語訳 道端の茨の先端に蔓を這わせている豆のように

     防人として旅立つ私に絡まっている君と別れて任地へ行くのだろうか

 

どうですか?少しは内容が分かりやすくなりましたね。

 

防人に行ったら、無事に帰ってこれる保証はありません。

 

これが今生の別れかもしれないと考えると、歌に深みが出てきますね。

 

まだまだ歌に疑問点はありますが、これで少しでも文学研究というものが

どういうものか伝われば幸いです。

 

この一首を深く研究するだけで、卒業論文が書けますよ!

 

作者の気持ちだけ考えればいいってもんじゃないんだよ!

 

これは声を大にして言いたいですね笑

 

それでは、今日はここまで。

またお会いしましょう!